Sketch とはいわゆるファームウェアのようなものです。Arduino は色々なことができるのですが、その色々なことを実行するためには Sketch で指示を与える必要があります。例えば I2C 通信を行う場合、PC からこういうデータを受け取ったらこういう I2C 通信を行って、その結果をこういうフォーマットで PC に返して・・・という指示を Sketch で行います。
Arduino に Sketch を書き込む手順は下記の通りです。
1. PC に Arduino IDE をインストールする
Arduion の公式ページから Arduino IDE をダウンロードして PC にインストールします。無料です。
オンラインツールとオフラインツールがありますが、この記事ではオフラインツール (ダウンロードして PC 上で使用するツール) で説明します。オフラインツールは上のリンク先のページを少し下へスクロールさせたところにあります。
2. Arduino を PC に接続する
Arduino を USBケーブルで PC に接続します。
Windows に認識されるとデバイスマネージャの「ポート (COM と LPT)」の下に「USB-SERIAL CH340 (COM11)」のように表示されます。(表示名は Arduino の製品によって異なる可能性があります)
下図は私の Arudino nano 互換品を接続した場合の表示です。
もし認識されない場合はドライバのインストールが必要です。
3. Sketch をダウンロードする
Sketch を下記のリンクから取得します。
4. Arduino に Sketch を書き込む
1. Arduino を PC に接続する
2. Arduino IDE を起動する
3. Arduino IDE のメニューの 「ファイル」→「開く...」から、ダウンロードした Sketch (.ino) を開く → 別Window で Sketch が開く
4. メニューの「ツール」の「ボード」「プロセッサ」「シリアルポート」を選択する (下図は選択例です。実際に使用する Arduino, COMポートに合わせて適切なものを選択してください)
5. メニューの「スケッチ」→「マイコンボードに書き込む」を実行する → 「ボードへの書き込みが完了しました」と表示されれば成功
Sketch の書き込みがうまくいかない場合、解説サイトはたくさんあるのでそれらをご参照ください。おそらく「ボード」「プロセッサ」「シリアルポート」の選択が適切でないためだと思われます。
ご参考に、私の使用した Arduino nano互換機は下記の選択で書き込みに成功しました。
ボード: Arduino Nano
プロセッサ: ATmega328P(Old Bootloader)
シリアルポート: デバイスマネージャで確認。下図の場合は COM11
Sketch の書き込みに成功すれば下準備は完了です。